初代松尾庄吉から受け継がれる松尾酒造のお酒は、高知の気候・風土・文化に寄り添い、高知の食文化に合った、しっかりとした酸とボディを持ったお酒です。創業から150年を経た今も、「一番喜んでもらえる土佐のおさけは何か」を考えながら酒造りをしています。
味わいは、飲み飽きしないもの。海の幸も山の幸も豊富な高知県。さまざま食味・食感を受け入れて合う酒質を目指します。
造りには、出来るだけ高知の素材を使うようにしています。土佐山田の軟らかで良質な水と、高知県産の酒造好適米「吟の夢(ぎんのゆめ)」「土佐麗(とさうらら)」を主に使用し、高知の気候で育まれた昔ながらの造り方にこだわっています。
醸造に用いるお米は、全て高知県産のものを使用しています。主に、高知県農業技術センターが開発した酒造好適米「吟の夢」と「土佐麗」を使っています。
【吟の夢】
華やかで上品な香り、優しい甘味、そしてキレの良い後味が特徴。山田錦とヒノヒカリを掛け合わせた米で、山田錦の優れた酒造適性を引き継ぎつつ、高知の気候に適応できるよう改良されたお米です。
【土佐麗】
華やかでフルーティーな香り、雑味の少ない、クリアな味わい、そしてキレの良い後味が特徴。高知県の酒造好適米「風鳴子」と「ひとめぼれ」を掛け合わせた米で、早生で収穫しやすく収量も多いお米です。
醸造に用いるお水は、主に高知県香美市の白髪山を水源とする物部川水系の伏流水を使用しています。また、純米吟醸深海酒DEEPと蔵酒には、室戸海洋深層水を使用しています。
【室戸海洋深層水】
「北大西洋北部・グリーンランド沖の海から二千年かけて室戸沖に湧き上がってくると言われる海洋深層水を、室戸岬沖の水深374mで取水した海水。海洋汚染の少ない深海で地球規模の時間を経過した海洋深層水は、生命活動に欠かせない無機栄養塩が多く含まれ(無機冨栄養素)、陸水や大気からの科学物質の汚染にさらされる機会が極めて少なく(清浄性)、周年に渡り温度の変化が少ない(低温安定性)海水です。」(出典:室戸海洋深層水株式会社ホームページ)
高知酵母は全国的にみても数が多く(20種類以上)、その中でも主に下記の高知酵母を使用しています。
【CEL-19】
爽やかな酸味、カプロン酸エチル(リンゴ様の香り)が高い
【AA-41】
やわらかい酸味、酢酸イソアミル(メロン様の香り)が高い
【AC-26】
やわらかい酸味、カプロン酸エチル、酢酸イソアミル共に高い
また、2005年に国際ステーションに運ばれ宇宙空間で10日間増殖して帰ってきた【宇宙酵母(CEL-19とAA-41)】と、2021年に茨城県沖の6000mの深海で4か月を過ごした【深海酵母(AC-26 )】も使用しています。
飲まれる方を大切に、「土佐のおさけ」の軸も大切に、良いお酒を造っていきたいと思っています。
是非土佐山田の自然と歴史に触れながら、私たちの日本酒をご堪能ください。日本酒の真髄を味わえるかもしれません。